2015年3月5日木曜日

【CentOS6.5】【Postfix】【Dovecot】メールサーバのクイックセットアップ①

メールサーバの再セットアップも、ひと通り終わったので、設定についてメモしておく事にした。

(※2016/05/06 一部加筆)


まずは最小限の設定で、『これだけやっておけば外部とメールが送受信できる』というところまで、
設定する。

ここまでできれば、ネットワークやiptables等の、メールソフト以外の設定には問題ない事が分かるので、後ほど認証や暗号化等の設定を追加した際にも、問題の切り分けがしやすい、はず。

環境は以下の通り。

OS : CentOS6.5
MTA : postfix2.6.6
MRA : dovecot2.0.9
MUA : Thunderbird
DNS : myDNS

ドメイン名(例) = xxx.mydns.jp (xxxは伏せ字
ホスト名(例) = mail.xxx.mydns.jp (xxxは伏せ字


  • 名前解決にはダイナミックDNSサービスの MyDNS を使っているので、下記のMXレコードの設定前に、登録と初期設定を行っておく必要がある。
  • また、ポート開放についてもここでの説明は割愛しているが、適宜サーバのiptablesやファイアウォールの設定を事前に行う必要がある。


① myDNSの設定


MXレコードとAレコードに、メールサーバのホスト名を入力する。
(他に、IPアドレスの設定は事前にやっておく)

※MXレコードの欄は、FQDNで登録しないとうまく動作しなかった。



② postfixの設定

postfixの設定ファイル 『/etc/postfix/main.cf』 の下記項目を編集する。
なお、デフォルト値はpostconf -d で確認できる。

myhostname = mail.xxx.mydns.jp

        メールサーバのホスト名(FQDN)を記入。
        DNSのMXレコード、Aレコードの設定と一致させる。

      myorigin = $mydomain (行頭の"#(コメントアウト)"を外す)

        送信メールに付加される送信元アドレスの@以降の形式を指定
        (myhostname か mydomain)。
        mydomainに設定することで、送信元メールアドレスは、foo@xxx.mydns.jpになる。

inet_interfaces = all

        外部のメールサーバから送られてくるメールを受け取る。

mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain

        他のメールサーバに転送を行わない(=このメールサーバが受信する)ホスト、ドメイン
        を指定する。$mydomain を含めておくことで、foo@xxx.mydns.jp宛のメールを受信できる。

      home_mailbox = Maildir/ (または Mailbox)を指定

        メールを保存する場所を設定。
        Mailbox 形式は、全てのメールを1つのファイルに保存する。
        Maildir/ 形式は、1つのメール=1つのファイルになる。パフォーマンスやセキュリティ等、
        Maildir/ の方が優れている、らしい。

         Mailbox を指定した場合は、さらにメールスプールディレクトリを指定する。
         → (mail_spool_directory = /var/mail または /var/spool/mail)

   ※Maildir/ ディレクトリは、各ユーザのホームディレクトリ配下に自動で生成される。   

以下は基本的にはデフォルト値のままでもいいが、場合によっては変更する。

      mydomain = xxx.mydns.jp

        何も指定しなければ、myhostnameの最初の".(ドット)"までが削除された値が指定される。
        myhostname = mail.xxx.mydns.jp であれば自動的に mydomain = xxx.mydns.jp となる。
        (ホスト名がaaa.bbb.xxx.mydns.jp のような場合は変更する)
      

      mynetworks_style = subnet

      mynetworks = aaa.bbb.ccc.0/dd(自ホストのネットワーク), 127.0.0.0/8(自ホスト)

        メールサーバを利用可能なクライアントのネットワークを設定。
        上記は両者とも自ホストと、自ホストのネットワークを指定している。
        両方記載した場合には、mynetworks が優先される。
        (自ホストのネットワークを明示したい場合には、mynetworksに記載する。)



inet_interfaces を変更した際はreloadではなく再起動が必要。
main.cf の編集後、忘れずにpostfixを再起動させる。

# service postfix restart

長くなってきたので、次回に続く

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