2015年7月25日土曜日

Xorg 日本語キーボード設定

前回、Xorg と xfce4 をインストールし、GUI環境の構築が出来たものの、キーボード入力がおかしい。。。

どうやら設定が英語キーボードになっているようだ。

CUI環境の時は、vconsole.conf を設定して jp106 のキーマップを指定したが、Xorg 環境だと別途設定しなくてはならない。

wiki の Xorg でのキーボード設定 > X の設定ファイルを使う を参考に設定した。


/etc/X11/xorg.conf.d/ 以下に、新規ファイル 10-keyboard.conf を作成する。

$ vim /etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf

新たに作成したファイルに、以下を入力する。

Section "InputClass"
        Identifier "system-keyboard"
        MatchIsKeyboard "on"
        Option "XkbLayout" "jp,us"
        Option "XkbModel" "jp106"
        Option "XkbVariant" ",dvorak"
        Option "XkbOptions" "grp:alt_shift_toggle"
EndSection

wiki と異なるのは、XkbModel の設定を jp106 にしたところ。
再起動後に有効になる。

2015年7月23日木曜日

Virtual Box にインストールした Arch Linux のGUI環境を構築する

1 Virtualbox GuestAdditionsのインストール


pacman -S でインストールできるので、楽チン。

$ sudo pacman -S virtualbox-guest-utils

※ xorg-server も同時にインストールされた。
※ インストールの際の選択はデフォルト(mesa-libgl)を(何も入力せずにエンター)

2 Virtualboxの関連モジュールの自動起動設定


起動時にVirtualboxの関連モジュールが自動でロードされるように設定する。

まず、virtualbox.conf を新規作成する。

$ sudo vim /etc/modules-load.d/virtualbox.conf

ファイル中に、以下の三行を追記する。
vboxguest
vboxsf
vboxvideo

xorg-server 関連パッケージのインストール


xorg-server、xorg-server-utils、xorg-xinit、xterm をインストールする。

$ sudo pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit xterm

※ virtualbox-guest-utils のインストール時にインストールされているので、xorg-server は省いても良い。

4 ディスプレイマネージャのインストール


ディスプレイマネージャ『lightdm』をインストールする。GUIでのログインが可能になる。

$ sudo pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter

※ 最初、ディスプレイマネージャには『SLiM』を使用するつもりだったが、Wiki に、活動停止中なので他のディスプレイマネージャを使うよう警告が出ている。

5 デスクトップ環境のインストール


デスクトップ環境には、xfce4 を選択した。
VirtualBox 上で動かすので、それなりに軽い環境が良いと思う。

$ sudo pacman -S xfce4 xfce4-goodies gamin

※ インストールの際の選択はデフォルト(all)

xfce4 の起動確認

$ startxfce4

6 ディスプレイマネージャの自動起動を設定


$ sudo systemctl enable lightdm.service

もし複数のデスクトップ環境をインストールしていたら、lightdm の起動画面でどれを起動するか選択できる。


以上で、GUI環境で起動できるようになった。

2015年7月12日日曜日

Virtual Box にインストールした Arch Linux の初期設定をする

前回まででインストールが終わったので、初期設定を行う。

1 rootパスワードの設定


まず、root でログインする。
パスワードが設定されていないので、起動後のログイン画面で root と入力したら即rootログインができる。

login : root

root のパスワードを設定する。

# passwd

以下、パスワードを入力する。

2 新規ユーザの作成


今回の設定では、新規ユーザをwheel グループに追加し、wheel グループに対してsudoによる管理者権限を付与することにする。

# useradd -m -G wheel 新規ユーザ名 < -m : ホームディレクトリを作成する。 -G wheel : wheel グループに追加する。

# passwd 新規ユーザ名 < 新規ユーザのパスワードを設定

次に、wheel グループに対して sudoによる管理者権限を付与する。

# visudo < /etc/sudoers を編集するためのコマンド

以下の行の先頭に記述されている"#"を削除する。
#%wheel ALL=(ALL) ALL
一旦ログアウト( # exit )して、新規ユーザでログインできることを確認する。

3 bash-completion、vim のインストール(お好みで)


bash-completion のインストール

$ sudo pacman -S bash-completion

vim のインストール

$ sudo pacman -S vim


今回は、ココまで

参考にさせて頂いたページ



Virtual Box に Arch Linux をインストールしてみる その2


前回の続き

5 マウント


最初に、/ (sda3) をマウントする。

# mount /dev/sda3 /mnt

wikiに以下の記載があるので、/mnt/boot を作成して、EFI システムパーティションとして作成したsda1をマウントする。
UEFI/GPT 環境の場合、EFI システムパーティションも /boot にマウントすることを推奨します。
# mkdir -p /mnt/boot
# mount /dev/sda1 /mnt/boot < sda1パーティションを/mnt/bootにマウントする

下記のコマンドでマウントポイントを確認できる。

# lsblk | grep -v "rom\|loop\|airoot" 

6 ミラーリストの編集


リポジトリのミラーリストを編集する。

# vi /etc/pacman.d/mirrorlist

日本の2つのミラー(jaist, tsukuba)を上に移動する。



7 ベースシステムのインストール


# pacstrap -i /mnt base base-devel

8 fstabの生成

fstab:

パーティション(など)をどうやってファイルシステムにマウントするかを定義するファイル。
イマイチ働きが実感できないが、これが無いとちゃんと起動できないはず。

# genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab

9 chroot して、インストールしたベースシステムに入る


# arch-chroot /mnt /bin/bash

# の前が、[root@archiso /] になる。

10 ベースシステムの設定


ロケールの設定


# vi /etc/locale.gen

以下2行のコメントアウト( # )を外す。

en_US.UTF-8 UTF-8
ja_JP.UTF-8 UTF-8
# locale-gen < ロケールの生成

=> Generation complete と表示された。

# echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf < locale.confの作成 ※この時点では日本語に設定しない!!

# export LANG=en_US.UTF-8 < ロケールのエクスポート

コンソールフォントとキーマップ


再起動後もキーマップがjp106になるように、vconsole.conf ファイルを新規作成。

# vi /etc/vconsole.conf

以下の2行を追記
KEYMAP=jp106
FONT=lat9w-16

タイムゾーンの設定


# ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

ハードウェアクロックをUTCに設定


# hwclock --systohc --utc

ホスト名の設定


# echo ホスト名 > /etc/hostname

同じホスト名を /etc/hosts に追加する。

# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost ホスト名
::1   localhost.localdomain localhost ホスト名

ネットワークの自動起動設定


# systemctl enable dhcpcd@インターフェイス名.service 

(インターフェイス名は # ip link コマンドで調べることができる)

11 ブートローダのインストール


gumibootのインストール


# pacman -S dosfstools efibootmgr
# pacman -S gummiboot
# gummiboot --path=/boot install

# vi /boot/loader/entries/arch.conf (新規作成)
title          Arch Linux
linux          /vmlinuz-linux
initrd         /initramfs-linux.img
options        root=/dev/sda3(← / パーティション) rw

12 再起動


# exit < chroot 環境から抜ける
# shutdown -h now

システム設定で、HDDの起動順位を最上位にして(あるいは、CD/DVDからArch Linux の起動ディスクを抜いて)起動


正常にインストール出来た!



2015年7月11日土曜日

Virtual Box に Arch Linux をインストールしてみる その1

表題の通り、Virtual Box に Arch Linux をインストールしてみたので、メモ。
wiki のビギナーズガイドに基いているが、自分の環境や設定に必要な部分だけ抜き出してみた感じ。

1 準備


新規仮想マシンを作成しておく
UEFIで使用するので、システム設定で『EFIを有効化』にチェックしておく。
システム設定で『ハードウェアクロックをUTCにする』にチェックしておく。


2 起動


EFIでブートした場合、起動方法の選択画面の後で真っ黒な画面が暫く続くが、待っていればちゃんと起動する。




3 キーボード設定


インストール中のキーボードレイアウトを、jp106にする。
れをやらないと、インストール中のコマンド入力で困る( "|"とか)。

# loadkeys jp106 


4 パーティショニング

パーティションテーブルについては、以下の通り公式wikiに説明がある。
パーティションテーブルには2種類あります:
MBR: BIOS 環境で使用されます (別名 "msdos")
GPT: UEFI 環境で使用されます
この度はUEFI環境とするので、パーティションテーブルにはGPTを用いる。

パーティションの構成


以下の通りにする。

  • EFI System Partition・・・512MB
  • スワップ領域・・・2GB(2048MB)
  • / (ルートパーティション) ・・・その他全領域

記憶デバイスの確認
# lsblk | grep -v "rom\|loop\|airoot" 
lsblk だけだと、インストールメディアの情報も出力されるので、分かり難い。

NAME            MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT 
sda                    8:0      0     24G  0  disk 


パーティショニング


partedを用いてパーティショニングを行う。

# parted /dev/sda  < partedの起動
(parted)  < #から(parted)に切り替わる

(parted) mklabel gpt < パーティションタイプをgptに指定
(parted) mkpart ESP fat32 1M 513M  < EFI System Partition を512M確保
(parted) set 1 boot on  
(parted) mkpart primary linux-swap 513M 2561M  < 2GBのswap領域
(parted) mkpart primary ext4 2561M 100%  < 残りは/に
(parted) quit 

この時点でもう一度記憶デバイスを確認すると、以下のように表示された。



ファイルシステムの作成


作成したパーティションを以下のようにフォーマットする。

# mkfs.vfat -F32 /dev/sda1  < EFIシステムパーティションは、FAT32でフォーマット
# mkswap /dev/sda2
# mkfs.ext4 /dev/sda3 < sda3はext4でフォーマット



続きは次回